「…なんだよ? 神崎…」 蒼空の冷たい声が聞こえる…。 冷たい声で放たれた『神崎』という名前。 ―――この安心できる腕は、神崎くんなんだね…。 もう驚きなんてなかった。 感情がズタズタだった……。 頭の上から神崎くんの低い声が聞こえた。 「別に。 ただ、美紗のことお前よりもオレの方が 笑顔にできると思っただけ。」 「……勝手にしてろよ。」 ねぇ、なんでそんな悲しそうな声をしてるの――…? キミの表情が見えないよ……。 「あぁ、じゃあ美紗もらうから」