「お前、何するのも遅ぇな」 やっと出てきた仁奈に声をかける。 いくら俺が調子も機嫌も良いとはいえ、コンビニ滞在時間長すぎだろっ。 仁奈は、チラッと俺の方を振り返ったかと思うとスタスタと歩き出した。 はぁ!? 「おい、シカトかよ」 少し大きな声を出した。 ビクッと肩を震わせた仁奈は、ゆっくりと振り返り目を細めて俺を見る。 「椎名、冬夜? 何でいるの!?」 細めた目が大きく開き、パチパチとさせながら驚いた顔をする仁奈に何となく 『血を飲んだ帰り』 って言いにくくて。 俺は歩き出した。