無謀だったのかな。
あたしなんかじゃ…切り抜けることは出来なかったのかな。
卑屈さのような後ろ向きの思いが膨らんで。
調子に乗りすぎていたんだ。
あたしにだって出来ると、あたしは過信し過ぎていたんだ。
"身の程知らず"
ダン、ダン、ダン、ダン、
無性に泣きたい心地になった。
「ごめん、クオン…よけれないッッッ!!!」
せめてクオンは…守らなきゃ!!!
あたしはじたばた騒ぐクオンを抱きしめた。
ダン、ダン、ダン、ダン、
ああ…頭の中に記憶が再生されている。
走馬燈のように流れる映像に映っているのは…。
あたしを呼ぶその声は…。
あたしが最期に――
会いたいその人は…。
「………っ」
その名前が口から出そうになった瞬間、
「ニャアアアアアン!!!」
脳裏を切り裂くような、クオンの叫び声がした。
「………?」
………。
「………????」
いつまでも痛みも衝撃もこない。
不思議になって顔を上げると、
「え?」
目の前で、銃弾が止まっていたんだ。
まるで見えない透明な硝子か何かがあるように。
目をパチパチしても、銃弾はそれ以上は近づいて来ない。
ぴたりと止まったままで。
銃弾の暖簾(のれん)見ているような気分。
そして気づく。
あたしとクオンが、青光に包まれていたことに。
この色は、この輝きは…。
「僕は…君を死なせない」
振り返れば――
スカートを靡かせた玲くんが後ろに立っていたんだ。
颯爽と。

