「お前…この乳…ッッッ!!!!」
「ぎゃあああ!! 何をすんだい!!! これが"表"で言う"助平"かい!!」
「生憎俺は芹霞の胸しか揉む気はねえ、勘違いすんなこの牛女!!!」
……煌。
「お前…これ…天然じゃねえな!!!? まさか…」
「何処に手を伸しているんだい!!! このすかぽんたん!!!」
「ああやっぱり…。下半身にこんだけご大層なモノ持って何が女だ!!!
お前――…
"牛男"じゃねえかよ!!!!」
「「え?」」
俺と翠が同時に、間抜けな声を出した。
「ひ…っ、ひ…う、うし、うしお…ひっ…」
「夢路様!!!」
「息をなされよ!!!」
「いやあああああ!!!
何処を握るんだい、こいつ、こいつ!!!!
ゆるせない~ッッッ!!!」
憤怒の様相と化した睦月が、武器にしたかったのか…手にしたのは、煌が放ったままの偃月刀。
しかし偃月刀は、睦月が触れた途端に錆びていくのが見えたんだ。
「うわ…なんだ…俺の偃月刀…に何するよ!!?」
慌てて煌がそれを奪い返して太陽石に戻す。
武器の形状は思念で作られる。
それは持ち主である煌の思念を上回っていたということで。
「何とか間に合った…。お前、人の武器何するよ!!!」
「オトメゴコロを傷つけるなんてゆるせない~ッッッ!!!」
俺は思ったんだ。
煌が昔睦月に会っていたとして。
髪の色がオレンジに退色したということ。
そして今、思念であろうと偃月刀が錆びてきたということ。
そこから導かれたのは――

