シンデレラに玻璃の星冠をⅢ



「お前…この乳…ッッッ!!!!」


「ぎゃあああ!! 何をすんだい!!! これが"表"で言う"助平"かい!!」

「生憎俺は芹霞の胸しか揉む気はねえ、勘違いすんなこの牛女!!!」


……煌。


「お前…これ…天然じゃねえな!!!? まさか…」

「何処に手を伸しているんだい!!! このすかぽんたん!!!」


「ああやっぱり…。下半身にこんだけご大層なモノ持って何が女だ!!!



お前――…


"牛男"じゃねえかよ!!!!」




「「え?」」



俺と翠が同時に、間抜けな声を出した。



「ひ…っ、ひ…う、うし、うしお…ひっ…」

「夢路様!!!」

「息をなされよ!!!」




「いやあああああ!!!

何処を握るんだい、こいつ、こいつ!!!!

ゆるせない~ッッッ!!!」



憤怒の様相と化した睦月が、武器にしたかったのか…手にしたのは、煌が放ったままの偃月刀。

しかし偃月刀は、睦月が触れた途端に錆びていくのが見えたんだ。


「うわ…なんだ…俺の偃月刀…に何するよ!!?」


慌てて煌がそれを奪い返して太陽石に戻す。

武器の形状は思念で作られる。

それは持ち主である煌の思念を上回っていたということで。


「何とか間に合った…。お前、人の武器何するよ!!!」

「オトメゴコロを傷つけるなんてゆるせない~ッッッ!!!」


俺は思ったんだ。


煌が昔睦月に会っていたとして。


髪の色がオレンジに退色したということ。

そして今、思念であろうと偃月刀が錆びてきたということ。


そこから導かれたのは――