ぐらぐらと地面が揺れる。
「地震か!!?」
やがて揺れは治まり、同時に…光が消えていることを知る。
変わって目に入る…別の緑色。
それは――
「植物!!!!?」
それはまるで熱帯ジャングルのように。
あたり一面、植物に覆われていた。
生い茂る…緑の息吹。
漲(みなぎ)る生命力。
「「すげえ…」」
生命の循環。
「緑皇の力は…大地の力か」
ふと漏らした俺の言葉に、情報屋は…肯定の代わりに小さく笑った。
「緑の結界を強制的に割り込ませて、裏世界への別通路を開いたんや。
これで…"雑魚"くらいは弾く。
頑張った皆はんに、ショートカットサービスや。
この緑が消えた先に拡がるのは…」
情報屋は俺達を見た。
「裏世界」
緊張感に震えるのは…武者震いだと思いたい。
クマと情報屋を先頭にして、俺達は歩く。
何処までも、植物に覆われた道を。
そして。
何れ来たるは…
――緑の終焉。
「着いたな」
急速度で枯れ果てる植物。
生気を失い…大地に還るかのように。
あたりは…突如闇に包まれた。
そして――
不気味な影と気配を感じたんだ。
これは――。
「……煌」
俺は、隣に居る煌に言う。
「ああ。すげえ瘴気」
煌の手には偃月刀が握られている。
「裏世界っていうのは、化け物の集まりなのか? 心の中っていうんなら、俺達心の中に、化け物飼っているのかよ?
だったら…そんな俺達の方が化け物じゃねえか」
褐色の瞳は、怯まない。
むしろ…好戦的に輝いている。
さすがは煌。
俺が安心出来る…頼もしい幼馴染。
闇の中の太陽だ。

