シンデレラに玻璃の星冠をⅢ




風は俺であり、俺は風である。

俺の心は風の心であり、風の心は俺の心。


ならば――

貪欲な心こそが、風の力となる。

渇望する心の大きさが、風の力となる。


更なる力を!!!!

もっと、もっと!!!


激しい…轟音が連続的に響き渡った。


「動いたぞ、右に動いた振動で…ああ…上が斜めに左に傾いて…溝に落下始めた!!!

連鎖だ…連鎖が始まった!!

連鎖…まだ続くの!!? しかも連鎖の震動で、斜めに傾いたブロックが次々に落ちてくるから、…やばいって、連鎖12回、13回…15回!!!

しかも一度に一気に何段もが消えたし…ニノ、全部で何段消し!!?」


『お答えします、サル。44段です。CLEARまであと17段』

「凄えええ!!! 半分は…無くなったんだ!!!

凄い、凄い、最高記録。やったあああああ!!」


翠はぴょんぴょん飛び跳ねていて。


「惜しいよ、あそこが中途半端で止まってなけりゃ…もっと行ってたぞ!!!? 逆に言えば、あそこさえ崩れれば、また一気にどかって行くぞ!!?」


俺は肩で息をしながら苦笑した。

回復結界で、両手首から流れる血を止める。


疲労度が酷い。

鍛えていなかった罰だ。


力の放出に耐えうる身体を作らないと。


そしてふと思う。


「ニノ、残り時間は!!!?」

『お答えします、櫂様。あと…39秒です』


――!!!!

早すぎる、時間の経過が。


そんな時、


『ワンワ…』


俺は即座にiPhoneの通話ボタンを押す。


「なあ櫂。今扉目の前なんだけど、解答の山…"アタリ"の山がもう終わってしまいそうなんだよ。今後どうするよ?」


不正解率が…40%以上になる可能性も高まった。

あと17段、残り時間もあと僅か。


………。

だとすれば、もう腹を括るしかない。


「煌、引き返して全ての解答を持ってこい。あの残り枚数ならぎりぎりセーフになるはずだ」

『へ? 全てって…』



「そうだ。お前の処でケリをつける」