風は俺であり、俺は風である。
俺の心は風の心であり、風の心は俺の心。
ならば――
貪欲な心こそが、風の力となる。
渇望する心の大きさが、風の力となる。
更なる力を!!!!
もっと、もっと!!!
激しい…轟音が連続的に響き渡った。
「動いたぞ、右に動いた振動で…ああ…上が斜めに左に傾いて…溝に落下始めた!!!
連鎖だ…連鎖が始まった!!
連鎖…まだ続くの!!? しかも連鎖の震動で、斜めに傾いたブロックが次々に落ちてくるから、…やばいって、連鎖12回、13回…15回!!!
しかも一度に一気に何段もが消えたし…ニノ、全部で何段消し!!?」
『お答えします、サル。44段です。CLEARまであと17段』
「凄えええ!!! 半分は…無くなったんだ!!!
凄い、凄い、最高記録。やったあああああ!!」
翠はぴょんぴょん飛び跳ねていて。
「惜しいよ、あそこが中途半端で止まってなけりゃ…もっと行ってたぞ!!!? 逆に言えば、あそこさえ崩れれば、また一気にどかって行くぞ!!?」
俺は肩で息をしながら苦笑した。
回復結界で、両手首から流れる血を止める。
疲労度が酷い。
鍛えていなかった罰だ。
力の放出に耐えうる身体を作らないと。
そしてふと思う。
「ニノ、残り時間は!!!?」
『お答えします、櫂様。あと…39秒です』
――!!!!
早すぎる、時間の経過が。
そんな時、
『ワンワ…』
俺は即座にiPhoneの通話ボタンを押す。
「なあ櫂。今扉目の前なんだけど、解答の山…"アタリ"の山がもう終わってしまいそうなんだよ。今後どうするよ?」
不正解率が…40%以上になる可能性も高まった。
あと17段、残り時間もあと僅か。
………。
だとすれば、もう腹を括るしかない。
「煌、引き返して全ての解答を持ってこい。あの残り枚数ならぎりぎりセーフになるはずだ」
『へ? 全てって…』
「そうだ。お前の処でケリをつける」

