シンデレラに玻璃の星冠をⅢ


「えええ…一番低いブロックが、真ん中のあの突起のような部分? 俺のジャンプ力思えば…あんな高い処にジャンプできないし、だとしたら端か真ん中で待機していても、もし高い処の位置にブロックが落ちてきたら…ブロックの形によってはライン超えちゃうかも」


確かに…難しい形で積まれていた。

仮に跳躍が可能としても、落ちてくるブロックの横列は最低で2ブロック分。

真ん中に落したとしても…途中にある突起にひっかかる。


左右の端がが埋まらぬ限りは、段は消せない。


最下段を動かそうにも、上に積み重なっている重さはかなりのものだし、配置的に左右に分かれすぎており、段消しおろか連鎖は難しい。


ただ…真ん中の列が埋まり、上方に密集する…聳え立つあのブロック群を、左右どちらかに倒して崩すことが出来るのなら。


100段以上もの積み重なったブロックが次々に上手く溝に落下すれば、幾重にも連鎖は可能。


0か100か。

博打のような形だ。


「あ、落ちてきた…。げげ…高い処の位置だ!!!」


「ニノ、ブロック受け止めに、他の奴の力の補助は認められるか?」

『お答えします、櫂様。認められません』


ならばここは。


「翠、俺が行くッッ!!!」

「駄目だよ!! お前が行ったら、次の俺が段消しに繋げられない!! 結局落下ブロックは持てないのには変わらないし、仮に上手く最下段揺らせても、消せるか判らない。だったら、俺がこれを真ん中に落として、お前が最下段動かすのがより多くの段を消せるッッ!!」


見えてくる。

落下ブロックが。


やはり…高いブロックの上に積もろうとしている。

あの形…16ブロックで構成されたI型だ。

あまり頻繁に出てこない形が、何でこんな時に出る!!!?


やばい、縦に落ちてくる。

ラインを超えてしまう!!


「俺が行くッッッ!!!」

「翠ッッ!!!?」


「やるしかないだろ、俺はやるッッ!!!」


そして翠は助走をつけて、飛び跳ねたんだ。

高いブロックの…頂上を目指して。




◇◇◇


《UnderWorld 008》