シンデレラに玻璃の星冠をⅢ

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「で、次はどないする?」


情報屋が俺達に聞いた。


情報屋の手には、封筒。

確認の結果、OKということで…此処で『左の道』はCLEARとなった。


中身に入っていたものは最終問題になるという。

玲のピコン帽子を被らねばならぬことが、重い現実としてのし掛かってくるが…この件は後で考えることにしよう。


3つの道の分岐点前。


先程まで居た左の道に続く立て札『攻撃を禁ず』は、聖の朱筆により、大きく『済』がつけられた。


残るは――


真ん中『防御を禁ず』

そして右『○○を禁ず』


残り時間は…30分もない。


「もし…1時間を過ぎたらどうなるんだ?」


情報屋は俺に答えた。


「裏世界には行き着きまへん。これは…公式テストみたいなもんやさかい、CLEAR出来ねば、裏世界の深層部は無理や」


それは…誰の判断によるものなのか。


「どうする、紫堂櫂…」


左の道は、時間がかかりすぎた。


それの難易度が高いのか低いのか判らない。

しかし3人がかりで難易度が低かったのであれば、残る2つは更に時間がかかる可能性はある。


1つ15分で突破出来るだろうか…。



「煌、お前翠に着け。俺と2つに分ける。同時で攻めよう」


「あ?」

「へ?」


「時間がない。情報屋。2つに分けたとして、もし仮に1つの道が直ぐ終われば、もう1つの道に加勢出来るか?」

情報屋は頷いた。


「それはお好きに。人数制限はありまへん。要は1時間以内に、3つの道から取った封筒の中身を最終問題とし、この帽子を被って"ピコン"で正解すればええだけや」


やはり…あの帽子を被るのは必須らしい。


「だけど櫂、俺はお前の護衛で…」

「煌、今はそんなことを言ってられない。俺と翠の組み合わせか、お前と翠の組み合わせか…2つに1つ。翠にしてみれば、俺よりお前の方がやりやすいと思った。早く終わればもう1つの道に加勢して皆で力を合わせよう」


「あのさ…」


俯いて黙り込んでいた翠が言った。


「俺…1人で行かせてよ」


――…と。