シンデレラに玻璃の星冠をⅢ



ミスしない限りは緋狭さんもどきの攻撃は出来ない定義(ルール)。


金翅鳥(ガルーダ)や分身を引っ込め、この形に導いたのは…この緋狭さんもどきのミスだ。


目先の"攻撃"の楽しさに囚われて俺達の動きを鎖で縛ったつもりかも知れないが、結果縛ったのは自分自身。


様々な変化で俺達を攪乱させていたけれど、変化にこちらがタイミングを合わせることが出来れば…逆転は可能だ。


どんな最悪な展開になっても…自分というペースのリズムを失わねば、下降していた展開は上昇し…0に、振り出しに戻すことが出来る。


事態は…流転するんだ。


諦めない限り。


「俺…力、早く使えるようになったかも…。感激…」


必死の思いが、翠の力を増長させているようで。


「あと50cmで首飾りが…鎖に阻まれて……あ、そうだ」


延ばした指先が首飾りに届かぬ翠が、ふっと消えて。


「小猿、おい!!?」


煌が叫ぶと同時に、また姿が現われた。



「瞬間移動…出来た!!! 鎖繋がっているのに…体だけは移動出来る、俺!!! しかも30cmから50cm移動出来たッッ!!!」


段々と凄い技を使い出した。


「おいおい、マジかよ、小猿…」


呆れたように感嘆したように…苦笑する煌は、何だか嬉しそうだ。