シンデレラに玻璃の星冠をⅢ




ピーッッ!!!

ピーッッ!!!

ピーッッ!!!



このままだと、取った首飾りの数が減っていく。

CLEARが遠のいていく。



『櫂様、設定時間残り5分を切りました』


カウントダウンが始まった。


このままでは…。


考えろ。

どうして俺達は移動すら出来ない?


どうして上手く行ったはずなのに、ホイッスルが鳴る?



………。



それは1つの閃き。



まさか…。


"三位一体"


と言ったニノの言葉を思い出す。


3つで1つ。


俺達個々は関係なく…あくまで纏めて1つだというのなら。


「3人で移動したら…いけないのか…?」


俺はその結論に至る。



「どうしたよ、櫂。何を考え込んで…」




『いろいろ、どんないろ~?


あははははは~』




「アカッッ!!! アオッッ!!!」



黄色という"隠し色"はもう口にしないようだ。

あれはオニが複数いなければ、口に出せないものなのか。


それだけでも助かった。



「げげッッ!!! 断然青色少ないじゃん、あっちかそっちいかないと…」

「じゃあ右に行くぞ!!」

「え~!!? 左の方いいって!!」


俺は叫んだ。


「翠、色に触れるなッッ!! 煌に任せろッッ!! 俺達は飛ぶか何かでタイミングをずらせ。だから、翠、踏むなッッ!!! 煌が先に色を踏んでるッッ!!」


「へ!!?」

「あ!!?」


ピーッッ!!!


緋狭さんもどきが凄まじい早さで攻撃してくる。


「うわわッッ!! 色がないから移動出来ないッッ!!!」


俺は、ほぼ確信しながらも、叫んで訊いた。


「ニノ!!! 味方同士は触れてもいいんだな!!?」

『お答えします、櫂様。定義(ルール)に味方は禁止されていません』



「「え!!?」」


煌と翠が驚いた声を出して。


「俺が煌の鎖を跳ね上げた時に、その可能性に気づけばよかった。翠、俺の手を踏み台に、上に行け!!! 煌頼む、また動け!!! 俺は宙で攻撃を躱(かわ)すから」


鎖が絡まぬよう、俺と翠は宙に飛び…そして俺は緋狭さんもどきの攻撃を、仰け反るようにして躱した。