TIARAの詳細は、研究者に聞けば良い。
しかしそうした『人工生命』研究と魔方陣が何の関係があるんだ?
俺にはどうしても…
不吉なものしか予感できない。
魔方陣の影にはいつも怪しげな魔道書がある。
2ヶ月前。
藤姫の魔方陣は『黒の書』に。
"約束の地(カナン)"。
カバラの生命の樹を模した魔方陣は『屍食教典儀』。
そして今。
久遠は言っていなかったか?
De Vermis Mysteriis…
即ち『妖蛆(ようしゅ)の秘密』
そして…
『戯曲黄衣の王』
久遠が懸念していた2つの本は、
関係があるのか?
どこで暗躍している?
魔方陣…。
2ヶ月前、市ヶ谷の…藤姫のものを見たのが最初だ。
あれは紫堂の力を弾くから、紫堂の血を引かない桜が壊した。
そして"約束の地(カナン)"。
紫堂の血を引かぬ者しか壊せないのは同じだが、数多くを同時破壊しなければならなくて、玲と煌とで協力して"力"で無理矢理破壊した。
そして1つ生き残ったのが…後から現われた、隠されていた11つ目の魔方陣。
黒い塔が…俺らの破壊方法を模倣したものだというのなら。
強固なものに対しての破壊というよりも、数に対しての破壊手段としてのものだとすれば。
「ある…と考えた方がいいな。
東京の無数の黒い塔付近に、同様な魔方陣が」
土地を隔てて…同様な魔方陣があるとは、今までの俺には発想できなかったけれど。

