「紫茉ちゃん…」
きらきらきら…。
………っ。
凄く面白くない。
「ねえ早く紫茉「そういえば!!!」
焦ったように、桜が大きい声を上げて、ぱんと1つ手を打った。
それに驚いた芹霞から、言葉は続く気配はないようだ。
ナイスだ、桜。
「そういえば前回、携帯に…紫茉さんから連絡があり、芹霞さんの占星術(ホロスコープ)が名指しで"CARCOSA(カルコサ)"にあがっているから、気をつけろと…」
"気をつけろ"
その警告は、芹霞が死の危険に陥るという意味だろう。
「"CARCOSA(カルコサ)"って…カリスマ教祖黄幡一縷のブログだよね!!? 死んだのに更新されてるっていう。それにあたしの占いが勝手に名指しで!!?」
芹霞が青ざめた顔で、ぶるりと震えた。
"CARCOSA(カルコサ)"に上がった占星術(ホロスコープ)が、死の危険をもたらすものだとしたら…その有効期間はいつまでだ?
僕はずっと芹霞の隣に居た。
今に至るまで、確かに危険なことはあったけれど…それなりに切り抜けて来れたから、今此処でこうして一緒に居られるわけで。
それ以上の…もっと危険なこと、起きるのだろうか。
それとも、占星術(ホロスコープ)が示す運命は変わったのだろうか。
出来るなら、僕が変えたい。
芹霞を救いたい。
「サイトを見てみようか。あ…パソコンは処理中だから、iPhoneにしよう」
僕はiPhoneのブラウザを起ち上げて、ブックマークを開く。
大手検索サイトを出そうとしたのだけれど…そこには"お気に入り登録"として、既に"CARCOSA(カルコサ)"が用意されていた。
「何だよ…此処に導きたかったのか?」
用意周到なのは、氷皇? 聖?
僕は"CARCOSA(カルコサ)"を開く。
会員入口のボタンを押せば、ID・パスワードが聞かれた。
「どうすんだい、師匠…」
「ん…桜華で、あの"使い魔"が入力した、編集IDとパスを入れる」
「凄いな、覚えているんだ、師匠…」
「一応ね。後で検証しようと思ってたから」
「玲くんって…キーボード以外の入力も早いんだね。iPhoneは、押しながら十字に指動かすんだ?」
「僕、フリック入力は…実は初めてなんだ。だからもちゃもちゃしてて頭に来るけど…」
「それで遅いんだ、玲くん…。あたしが携帯メール打つより断然早いのに」
そして僕は目を細める。
「弾かれるな…」
画面が、次に切り替わらない。
再度入力を促される。

