シンデレラに玻璃の星冠をⅢ



「紫茉ちゃん…」

きらきらきら…。


………っ。


凄く面白くない。


「ねえ早く紫茉「そういえば!!!」


焦ったように、桜が大きい声を上げて、ぱんと1つ手を打った。

それに驚いた芹霞から、言葉は続く気配はないようだ。


ナイスだ、桜。


「そういえば前回、携帯に…紫茉さんから連絡があり、芹霞さんの占星術(ホロスコープ)が名指しで"CARCOSA(カルコサ)"にあがっているから、気をつけろと…」


"気をつけろ"

その警告は、芹霞が死の危険に陥るという意味だろう。


「"CARCOSA(カルコサ)"って…カリスマ教祖黄幡一縷のブログだよね!!? 死んだのに更新されてるっていう。それにあたしの占いが勝手に名指しで!!?」


芹霞が青ざめた顔で、ぶるりと震えた。


"CARCOSA(カルコサ)"に上がった占星術(ホロスコープ)が、死の危険をもたらすものだとしたら…その有効期間はいつまでだ?

僕はずっと芹霞の隣に居た。


今に至るまで、確かに危険なことはあったけれど…それなりに切り抜けて来れたから、今此処でこうして一緒に居られるわけで。


それ以上の…もっと危険なこと、起きるのだろうか。

それとも、占星術(ホロスコープ)が示す運命は変わったのだろうか。


出来るなら、僕が変えたい。

芹霞を救いたい。


「サイトを見てみようか。あ…パソコンは処理中だから、iPhoneにしよう」


僕はiPhoneのブラウザを起ち上げて、ブックマークを開く。

大手検索サイトを出そうとしたのだけれど…そこには"お気に入り登録"として、既に"CARCOSA(カルコサ)"が用意されていた。


「何だよ…此処に導きたかったのか?」


用意周到なのは、氷皇? 聖?


僕は"CARCOSA(カルコサ)"を開く。

会員入口のボタンを押せば、ID・パスワードが聞かれた。


「どうすんだい、師匠…」

「ん…桜華で、あの"使い魔"が入力した、編集IDとパスを入れる」


「凄いな、覚えているんだ、師匠…」

「一応ね。後で検証しようと思ってたから」


「玲くんって…キーボード以外の入力も早いんだね。iPhoneは、押しながら十字に指動かすんだ?」

「僕、フリック入力は…実は初めてなんだ。だからもちゃもちゃしてて頭に来るけど…」

「それで遅いんだ、玲くん…。あたしが携帯メール打つより断然早いのに」


そして僕は目を細める。


「弾かれるな…」


画面が、次に切り替わらない。

再度入力を促される。