「な、何で僕!!?」
玲くんはぎょっとしたように目を見開いて、飛び上がる。
「むふふふふふ。久遠と師匠の絡み…肝心な部分でオレンジワンコに叩き起こされたよ。もう数秒待ってくれてたら…ぶちぶち…」
「煌ナイス…じゃなくて!!! 何で僕が久遠と!!? 更には櫂と!!? 僕にはね、ちゃんと…」
そして玲くんはあたしを引き寄せて。
「可愛い彼女がいるんだよ!!!?
僕、BLに否定思考はないけれど、正真正銘純粋なノーマルだから!!!」
彼女…。
ぽっ…・。
「もしかすると…"腐"というのは…」
桜ちゃんは何か気づいたらしい。
「ああ、葉山。君も腐を増長させる素質はあるぞ。加えて。君さえ、年上の畜生を愛でる趣味があれば、"りあるびーえる"突入可能さ!!!」
桜ちゃんは考え込んで、
「年上の畜生? りあるびーえる? 何だかまたよく判りませんが、私…そういうのいらないです」
そうきっぱりと答えると、由香ちゃんはばんばんと床を叩いて笑い転げた。
間近に居るのは白い王子様。
王子様はお姫様を迎えに行くとばかり思っていたけれど、それが実は同じ王子様だったりして?
………。
久遠王子と玲王子?
何か違う。
久遠王と玲姫。
………。
"ああ、玲姫。オレの可愛い小鳥…"
"やめて、久遠王。僕は、僕は…"
くねくね。
ぎしぎし。
がつがつ。
びくびく。
………。
………。
想像力、限界。
「桜、ティッシュ!!!」
鼻のティッシュが新しくなった。
そして、増えた。

