シンデレラに玻璃の星冠をⅢ


「な、何で僕!!?」


玲くんはぎょっとしたように目を見開いて、飛び上がる。


「むふふふふふ。久遠と師匠の絡み…肝心な部分でオレンジワンコに叩き起こされたよ。もう数秒待ってくれてたら…ぶちぶち…」


「煌ナイス…じゃなくて!!! 何で僕が久遠と!!? 更には櫂と!!? 僕にはね、ちゃんと…」


そして玲くんはあたしを引き寄せて。


「可愛い彼女がいるんだよ!!!?

僕、BLに否定思考はないけれど、正真正銘純粋なノーマルだから!!!」


彼女…。


ぽっ…・。



「もしかすると…"腐"というのは…」


桜ちゃんは何か気づいたらしい。


「ああ、葉山。君も腐を増長させる素質はあるぞ。加えて。君さえ、年上の畜生を愛でる趣味があれば、"りあるびーえる"突入可能さ!!!」


桜ちゃんは考え込んで、


「年上の畜生? りあるびーえる? 何だかまたよく判りませんが、私…そういうのいらないです」


そうきっぱりと答えると、由香ちゃんはばんばんと床を叩いて笑い転げた。


間近に居るのは白い王子様。

王子様はお姫様を迎えに行くとばかり思っていたけれど、それが実は同じ王子様だったりして?


………。

久遠王子と玲王子?


何か違う。


久遠王と玲姫。


………。


"ああ、玲姫。オレの可愛い小鳥…"

"やめて、久遠王。僕は、僕は…"


くねくね。

ぎしぎし。

がつがつ。

びくびく。


………。

………。


想像力、限界。



「桜、ティッシュ!!!」


鼻のティッシュが新しくなった。


そして、増えた。