シンデレラに玻璃の星冠をⅢ



「ん…まあ、それはそれとして!!! ボクは目の保養したし、師匠達は安心しただろうし…!!! ボクを置き去りにしたことは不問と致そう!!!」


由香ちゃんが話題を変えた。


「あの…由香さん」


質問したのは桜ちゃんで。


「腐った…という意味は何なんでしょう?」


大きい目をくりくり動かした。


「あ、それ…あたしも思った。腐った…っていうのは何?」


動画の何処にも、腐っているものは出ていなかった気がするけれど…。


「玲くんは判ってるの?」


そう尋ねれば、


「判ってしまうのが…哀しいね。僕は男なのに…」


玲くんが悔しそうにぼやく。


「神崎~。君だって腐腐腐腐していたじゃないか。ね~、師匠?」


「あたしが腐腐腐腐????」


って…何ですか?


「びーえる思考だよ、むふふふふ」


「びーえる? 男同士がって奴? あたしそんな趣味は…」


「いやいや君には素質がある!!!」


指を突きつけられて断言されても、当人の自覚はない。

あたしはノーマルだと思っていたんだけれど…。


いつあたし、腐腐腐腐?


「芹霞、思い詰めないでいいからね? 君は思い込むとひたすらその道突き進むから。素質というか…由香ちゃんの"腐菌"が移っただけだろう。というか…由香ちゃん。君が"腐女子"も兼ねていたなんて初めて知ったよ。いつ開眼してたの?」


「"しちゅ~"騒動で、久遠と紫堂の絡みを見てからだね!!! 今まで隠していたモノが、パーンと弾け飛んだ瞬間だったね。ボク悟ったんだ!!! 何て美味しい材料が、ボクの周りには沢山あるんだろうって!!!」


「……。久遠、何やらかしてたんだよ…」


玲くんが嘆いている。


久遠と紫堂櫂が…。


………。


あたしは、貧弱な想像力をフル稼働させて想像した。


だけど、紫堂櫂がイマイチよく判らなくて、想像は断念した。


「久遠はね~いい媒体だよね。顔もいい体もいい。それでオレ様だろ? そんな久遠を妖しく誘う師匠もいい媒体だ。"あの域"到達してる、色気満載の2人の絡み。どこまで濃密な営みが…むふふふ、むふふふふふ~」


久遠と…玲くん…?


ぽわわわわん。