シンデレラに玻璃の星冠をⅢ



玲様――。

せっかく、築き上げてきたふたりの時間を…、



「君は……代わりに愛そうとしてくれただけだ」



壊そうとするのですか?




「僕の……幸せな魔法は――終わった」



「玲様!!!!」

「師匠!!!?」



「君が本当に愛しているのは僕ではなく……」


「ああ、ああああああ……」


芹霞さんの体が仰け反り、目がこれ以上ないという程大きく見開く。



「櫂…「うわあああああああ!!!」



芹霞さんの絶叫が、玲様の声を掻き消した。

そしてかくんと崩れ落ちる芹霞さんを、玲様は片頬に涙を伝わせて抱きしめた。


やがて芹霞さんが身動ぎする。



「玲くん……思い出した。櫂のこと……」


びくりと震える玲様は、芹霞さんを抱きしめたまま、顔だけを天井を見上げるように上に向かせた。


端麗な顔。


それは悲壮でもあり、そして清々しくもあり。

玲様は、今まで思い悩まれてきたのだろう。

その罪悪感から、今……解放されたんだ。



「そうか……。ごめんね、僕が悪いんだ……。僕とのことは……」



反対側の頬にも、静かに涙が伝って落ちた。





「夢を見させてくれて……ありがとう」



玲様――!!!