seid恋


マジであり得ない


那珂と真琴が別れたなんて意味がわかんねぇ


絶対何かあったはずなんだ


なのに、、、そんなに俺ら頼りないかな?


確かに那珂にはいつも頼りぱなしで、いつの間にかリーダー的存在で任せきりだった


俺は頭を冷やす為にスタジオを出た


流加に呼び止められて居たけど止まれなかった



しばらくして蛍が来た



『恋、なんで那珂はいつもいつも一人で抱えるんだよ、俺たち那珂の為に何も出来ないのかな?』


今にも泣きそうな蛍


『だよな、那珂も少しは俺たち頼れよって感じだよな』


『そうだよ』


考えてみれば俺も蛍もいつもいつも何度も何度も那珂に助けられた


だからこそ那珂の為に俺たちだって力になりたい


なのに那珂はいつも一人で抱え込んで俺たちは後からそれを知らされる


あの時もそうだった


高校進学の時、親と那珂は揉めたらしい


苦しいとき那珂はいつも一人で抱え込んで乗り越える



そして、俺たちはそのことをあとから知る


そんな繰り返し



那珂が俺たちに何かを頼る事今までなかった事に気づかされた



いったい俺たちは那珂にとってどんな存在なんだろう


そんな事を考えてしまう