side流加



今私は恋に過去を話してる



思い出すだけで辛いあの日々を


でも恋なら受け止めてくれるそんな気がした


だって恋はこんな夜中の私の電話で駆けつけてくれて


今私を抱き締めてくれてるから

恋になら話せるそう思ったんだ



でも両親が仕事に逃げてた話をしてる途中で涙が止まらなくなってしゃべれなくなった



『流加ゆっくりでいいからね』



私は恋の言葉を聞き頷く


やっぱり恋には全部話したい


ちゃんと話して全部知ってもらいたいそう思った


だから私は泣きながらもう一度言葉にする



『でも二人は私が信じてた二人じゃなかった…ある日、二人が珍しく一緒に家に居たの、私はそれが嬉しくてリビングに行って二人と色々話そうって思ったのでも階段の途中で聞こえた二人の会話で私は動けなくなった…』


あの日の光景が嫌でも蘇る




私が何度も何度も忘れたい光景が


そして未だに忘れられず夢にまで見てしまうあの辛く悲しい言葉たちが