男の娘、革命!



現在(オレ)と過去(ボク)が入り乱れたのは、“忘れられないから”。


「初犯、情状酌量の余地あり、反省しているからって、懲役五年。たったの五年で、罪は“償えたことになっちまう”んだよ!

何をしても、どんな犯罪しても、ブタ箱行きゃあ、許してもらえる仕組みだなんて、オレが許さないっ!

笑けるよな、ほんと。自責の念とかで、ブタ箱出た後に謝罪の手紙なんか出して、しかもか数年経てば、ガキこさえて家庭持つパパだなんて、ガキにイタズラしたような奴がだよ?

犯罪者(そいつ)の家庭(幸せ)ぶち壊したいとなれば、みんな、てめえみたいな偽善振りかざすんだよっ!」


“終わったことなんだから”――


「『罪は償ったんだから』って、今度はオレが悪者扱いかっ!幸せな家庭壊す暇あるなら、自分(てめえ)が幸せになれって……、オレの幸せはもう、戻ってこないん、だ……」



奪われたんだ――