「邪魔すんなっ、お節介!きれい事が胸に響くほど、清純ぶってもいられねえこのオレに、囀ずってんじゃねえよっ!
ヤられる前にヤれ、でなきゃヤられるんだよ!オレじゃなくても、明日――明日明後日明明後日っ、どこかの誰かがヤられちまうっ!
それはてめえだって例外じゃねえんだ、分かるか!?」
痛々しい腫れた顔に、更なる鞭を。
「弱いから、弱いやつは“何もできねえ”!叩かれても、殴られてもっ、傷つけられようが絞められようがっ、面白おかしく玩具にされんだよっ。――“こっちは、何もできないんだから”っ!」
故に、殺(ヤ)るしかないんだ。
「ヤりすぎだとか言うなよ、まだ足りないんだよ、こっちはぁ!罪と罰が公平じゃない時代に――“オレをこんなにした奴”が、のうのうと生きている時代で、他にどんな手を使えば、“ボクは報われるというの”!」


