昨今、防犯対策グッズでも、“誰かを傷つける”として軽犯罪法に引っ掛かるケースもある。
適任は催涙スプレーあたりか、しかしながら、“あんな程度の苦しみでは足りないんだ”。
非殺傷の防犯グッズ、ランドセルにすっぽりと嵌まった発泡スチロール素材の箱には、二つの赤い玉。
コンビニでもよく見かけるペイントボールは一般的に、逃げる犯人に当てるものだが。
「失明しろ」
包丁も使い方を間違えれば凶器のように、本来の使い方に添わねば、非殺傷も凶器となる。
当たれば5メートル四方は飛沫する塗料の入った玉が、“男の顔面で割れる”。
一人一つ。
目潰しと言えよう投擲は、犬童の狙い通り、男たちが目を押さえて転げ回る成果をあげた。
失明とは言い過ぎたかもしれないが、しばらく視界が開けないのは自明。
仮にも男たちが、「わざと目を狙った」と言おうが、「ブザー鳴らしたら、逃げようとしたため」と泣いておけばいい。


