(三)
夕暮れの路地。
人通り少ないそこで、犬童くん、ただいま絶賛待ち伏せ中。
(もう強行手段だっ。ヤられる前にヤれっ、嘘でも何でもいいから、あの根暗を社会的に抹殺してやる!)
ランドセルからゴム(下的な)を取り出す犬童くんだった。
(ここにあの根暗呼び出して、オレが悲鳴あげれば、あいつは終わりっ。ゴムん中に水溶き片栗粉入れて、より信憑性を持たせてやんぜ!
ロリ男の娘に欲情しちまう変態の仲間入りしやがれっ)
こえぇ、犬童くん、こえぇ。と言いたくなる企みであった。
(どうせ嘘ついてもいいだろ。あの根暗、ぜってーこれから何かやらかすに決まってる。犯罪者予備軍な奇人だからな、ああ、どうせ世の中嘘で塗り固められてんだから、オレが何言おうが勝手じゃねえかっ。――ここでやらなきゃ、弱味握られて、オレは)


