「コンマ1秒で顔を出さなかったら、鯉の餌」 「どぶわあああ゛ああぁ!」 冷徹なる宣告を回避するがべく、溝出は、限界を超えた―― コンマ1秒の世界、秒針が動くよりも早く、骨が軋むほどの体感速度を持って。 「すんませんでした、ゴルアアァ!」 今ここに、誰も実現し得なかった、超加速スライディング土下座が完成した! 「……」 (扉に特攻して、土下座してるだけじゃねえか) 冷静なツッコミしつつ、扉を下敷きに陥没頭蓋骨を冬月に晒す溝出を見下す。 かくいう、冬月とてまた、セコい罠張る骨を見下し――