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「ヒャッハー、舎弟二号のために、一肌脱ぐぜえぇっ!」
「うん、ありがとっ」
(肌ねえボロ骨が何言ってんだか)
校舎内、人通り少ない廊下にて、早速、打倒冬月組みの抹殺にかかる溝出ではあるが。
(こんなボロ骨に期待してるわけじゃねえが、使えるもんはボロ切れなっても使えってな。原型なくそうが、オレのために働け愚民)
「ねえねえ、おにいちゃん。何してるのーっ」
「ェアーン?決まってんだろ、罠だよ、罠。俺ぐれえな知的いけめんになると、殴り込みだなんて、なんせんすなんだよぅ。ヒャヒャ、これであの鬼畜に泡吹かしてやんぜぇ」
言いながら、溝出が持っているのはロープだった。
先端を玉結びにし、廊下にあった掃除用具入れのロッカーに入れる。がっちりとロープを挟むように閉め、引っ張れば、玉結びした部分で引っかかり、ぴんと伸びる。


