(二)
「ふえぇ、転んじゃったよぅ……」
「レスキュー、レスキューを呼べぃ!」
やはり普通は可愛い子転んだら助けるよな、としくしく泣いておく犬童だった。
「苺ちゃん、怪我はないかい!」
「ふえぇ、あちゃま痛いよぅ」
「ま、まさか、頭を打ったというのかっ。医療班っ、いりょおはああああんんん!」
生徒Aのくせに、ノリノリな奴だった。
(つか、こいつ、俺を助けるふりして、体ベタベタ触るんじゃねえよ。ガチホモの群れに放り投げるぞ、クソガキ)
同い年です。
「おい、早くしろっ。医療班いないならば、せめて、優しさで出来た青い万能薬を持ってこおおい!――はっ、い、苺ちゃん、急にもじもじして、どうしたんだい!」
「おにいちゃんが優しいから、なんかボク、変なお汁が出てきて、ふえぇ、体おかしくなっちゃったよぅ」


