生徒にフルボッコされる教師であった。
(まあ、リコーダーの口にウルシ塗ってるし、舐めれば悲惨、より変態ならば――)
「ちょ、待て!な、なんか尻ががががっ」
より凄惨な教師であった。
(ちっ、根暗相手に使おうと思ったが、仕方がねえ、今日はとりあえず様子見にしとくか。もしかしたら弱味握られるかもしれないし。――お、いたいた)
角からこっそりと、詰襟学生服の生徒を覗き見る。
(あいっかわらず、変な格好してるが……。類友だな、一緒にいる奴もまた奇抜な)
一人ではなかったわたるん。隣には、灰色着物に狐面な生徒が寄り添って――
「わたるんはん、なあなあ、わたるんはーん。昨日なぁ、わたるんはんの夢見たんどすえ」
寄り添、って……
「そん時のわたるはんは、いつにもなく強引なお方やったわぁ。僕、息つく暇もなかったんえ。ああ、うっとりする夢やねぇ」
寄り添って?
(いやいや、イチャラブし過ぎだろっ。ホテルじゃねえぞ、ここ!)


