「なんか用ですか?」 蓮の挑発的な言い方に、その人は舌打ちをすると、カツカツと音をさせ近づいてくる そして、俺の腕を掴み、自分の方に引き寄せ 「これ、俺の。」 そういうと、そっと唇を合わせて、昔と変わらないリップ音をたて離れる 馬鹿な俺は、蓮のもとへ帰ればいいところを、気づくとこの人の服にしがみついていた 「て、わけだから」 そういうと、俺をつれ、歩き出した 蓮の声が聞こえる でも、うっすら察しているのか、追っては来ない そんな優しい蓮 ...俺、バカでごめんな。