青のキセキ


翔さんは、所々頷きながら静かに葵さんの話を聞いていた。




葵さんの話が終わった後も、翔さんは黙ったまま。




暗くて重い空気が私たちの周りに漂う。





「やっぱり死ぬ気だったんだね」


しばらくして、翔さんがそう言った。



そして、翔さんは続けて話し出した。


私が全てを整理して居なくなったと知って、私が自殺をしようとしているんじゃないかと皆で危惧していたと。


課長だけでなく、久香も翔さんも何日も手掛かりを探してくれたこと。


ニュースで身元不明の遺体があると報じられれば、私ではないかと問い合わせたりしていたこと。



その他にも、どれだけ心配してくれていたのかを教えてくれた。



「特に大和は..自分を責めて大変だった。痛々しくて見ていられなかったよ」



課長のことを聞いて、再び涙が溢れだした。


みんなに迷惑、心配をかけると分かっていて私は消えようとした。


まさか、こうして課長や翔さんに再会するなんて思ってもみなかったから。


あの時の私は、他に選択肢がなかったのだから。