朝から葬儀の準備で、バタバタと慌ただしく時間が過ぎてゆく。 綾は相変わらずの様子で、何も食べようとせず、たった一晩でかなりやつれたように見える。 親を失った悲しみは、相当なものなのだと痛感する。 あれから、美空に連絡できていない。 今日は月曜日。 美空は会社に行っているはず。 大丈夫か? ちゃんと仕事できているのだろうか。 綾の側に寄り添いながらも、美空を想う。