課長から連絡がないまま、一刻一刻過ぎてゆく。


時計や携帯を確認しては、溜息を吐く。


さっきからずっとこの繰り返し。




一緒に居るとあっという間に時間は過ぎてゆくのに、何かを待つ時間というのは、どうしてこんなにも遅いのだろうか。



何もする気になれず、ベッドの上でただ横になる。





~♪~♪


静かな部屋に、メールの着信を示す音が鳴り響く。



慌てて起き上がり携帯を確認すると、課長からのメール。




『義父と義母が亡くなった。葬儀が済んで落ち着くまで会社は休むことになりそうだ。落ち着いたら連絡する』




亡くなった...?綾さんの両親が亡くなった...。


え?何で...?





これから、どうなるの...?