一晩中、美空の身体を求め続けた。


二人だけの甘美な世界。



じわりと汗ばんだ身体をそのままに、美空が眠りについたのは何時ごろだったか......。


自分を抑えられず、かなり激しく欲望をぶつけてしまった気がする。

大丈夫か...?


そんな心配をしながら、美空を後ろから抱きしめて、俺も目を閉じる。


美空の髪をそっと触りながら、うとうとと夢心地。




美空を離したくない。




ん?


腕の中の美空が体を動かしたような気がした。



起きたのか?




腕に触れる美空の滑らかな肌。


すべすべとした感触。美空の髪から漂う甘い香りが鼻を擽る。





――――ドクン――――




胸が大きく脈打つ。底からこみ上げる欲情。




美空の腕を引っ張り、そのまま押し倒し、唇を貪る。



唇を離し、美空に問いかける。





「大丈夫か?」


手加減できなかった。欲しいがままに、美空を抱いた。


「激しすぎたか?」


俺の問いに、恥ずかしそうに答える美空。




大丈夫。本当に?


俺の想いを全身で受け止めてくれたように感じて、胸が高鳴った。






昂る感情。こらえ切れない情動。




もっと、抱きたい。



まだ、足りない。



そのまま、ゆっくりと。

指で、唇で、舌で、俺の全てで、美空に触れる。


触れるたびに、全身が痺れるような衝動。





もっと。



もっと。




俺を感じろ。