次に気付いた時、すでに外は明るくなっていた。
時計を見ると、6時前。
ふと視線を感じ、隣を見ると。
私を見つめる優しい眼差しを浮かべた課長が...。
「お...はよう...ございま....す」
シーツで体を隠して挨拶する私を、笑みを浮かべて、じっと見つめる課長。
「おはよう。大丈夫か?」
「え?」
「意識飛んでただろ?」
「!!」
そうだった。
私、意識なくしてたんだった。
恥ずかしい...。
「...すみません」
「何で謝るんだ?俺は嬉しいよ。それだけ気持ちよかったってことだろ?」
課長にギュッと抱きしめられて、幸せで胸がいっぱいになる。
愛する人とのSEXが、こんなに気持ちが良くて幸せなものなんだと実感する。
「ヤバい、またシたくなる」
私の肩に顔を置き、背中をさする課長。
「えっ...でも・・・」
焦る私。
嘘でしょ!?課長ってば、どれだけ....。
「冗談だよ。さ、会議があるし、準備し....美空、これ何?」
課長が私の右肩に触れながら言った。
「え?......っ!!」
慌てて左手で隠そうとしたけれど、課長の手に遮られる。
「火傷の跡?何でこんな所...」
ハッとする課長。
「!!お前、もしかして、これ...」
「......タバコの跡です。背中や脚にも、いくつかあ...」
言い終わらないうちに、課長がシーツを剥ぎ、背中や脚を見る。
「辛かったな」
火傷の跡一つ一つに優しいキスをしながら、課長が切なそうな表情を見せた。
「もう大丈夫です。課長が居てくれるから...」
「...美空。愛してるよ」
課長に見つめられ、より一層強くなる鼓動。
そして、甘いキス。
「マジで、ヤバくなる」
冗談ぽく言って、ベッドから出て、服を着た課長。
「朝食、7時でいい?シャワー浴びて迎えに来るよ」
チュッと私の頬にキスと一つ落とし、自分の部屋へ戻る課長の後姿を見つめ、私は幸せを噛み締めていた。