課長とキスを交わしながら、私は腕を課長の首にまわした。
課長とのキスが心地よくて、私は全てを課長に委ねた。
ベッドまで移動しながら、課長の手によって一枚一枚服が剥がされる。
そして、そのままベッドへ倒れこむように横になった。
「似合ってる」
不意に言われ、何のことかわからずに首を傾げる。
「これ」
私の手首を持ち上げる。
そこにあるのは、昨日課長にもらった時計。
身に付けてるの、気付いてくれてたんだ。
そう思うと、何となく気恥ずかしい。
「でも、悪い。外すよ」
そう言うと、課長は私の返事を待つことなく時計を外し、ベッドのキャビネットに置く。
そして、啄むようなキスの嵐を私に浴びせながら、私を産まれたままの姿にしてゆく。
一糸まとわぬ姿になった私。
恥ずかしさがこみ上げ、顔が熱くなる。
課長の視線を感じ、目を合わせないように横を向く私。
そんな私の様子を見て、
「美空、本当にいいのか?」
と、課長がネクタイを外しながら私に確認した。
構わない。
だって、もっと課長を近くに感じたいから。
恥ずかしさと緊張を伴いながら、小さく頷く私。
フッと課長が笑う気配がした。
そっと課長の方へ顔を向けると、服を脱ぐ課長の姿が目に入る。
そして、上半身裸になった課長と視線が重なった。
――――――ドクン――――――
心臓が大きく脈打つ。
そして、鼓動は加速する。