吉田栞は、手提げのバッグから携帯を取り出した。俊樹とかいう男に電話を掛けるらしい。ところが……
もう一人の女が店の奥に戻って行くと、吉田栞はそいつに手を振った後、電話を掛けずに携帯をバッグに戻し、扉を開けて店を出て行った。
俺は植木の陰から飛び出すと、小走りで吉田栞の後を追った。そしてすぐに追い付き、背後から彼女の腕を掴んだ。
吉田栞は振り向くと、俺の顔を見上げて目を大きく見開いた。背は、俺よりも頭ひとつぐらい低い。由紀と同じぐらいか。
「彼氏に電話しないのかい?」
皮肉を込めて聞いてみたが、吉田栞は目をパチクリさせるばかりで、返事はなかった。
もう一人の女が店の奥に戻って行くと、吉田栞はそいつに手を振った後、電話を掛けずに携帯をバッグに戻し、扉を開けて店を出て行った。
俺は植木の陰から飛び出すと、小走りで吉田栞の後を追った。そしてすぐに追い付き、背後から彼女の腕を掴んだ。
吉田栞は振り向くと、俺の顔を見上げて目を大きく見開いた。背は、俺よりも頭ひとつぐらい低い。由紀と同じぐらいか。
「彼氏に電話しないのかい?」
皮肉を込めて聞いてみたが、吉田栞は目をパチクリさせるばかりで、返事はなかった。



