令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~

「私に、女としての魅力がないからだって……」

「え?」

「悠馬さんが私に触れてくれず、前みたいなキスもしてくれないのは、私に女の魅力を感じないからだ、って。このままだと、悠馬さんに捨てられるって……」


とうとう栞の目から涙が溢れ出し、大粒の雫となって栞の頬を伝いだした。


「バカな! 誰がそんな事を言ったんだ? あ、わかった。絵理って女だな?」

「………違うの?」

「違うよ。ぜんぜん違う。俺は栞が可愛くてしょうがないんだ。頭がおかしくなりそうなくらいに。もちろん女としての魅力も感じてる。正直、俺は栞を抱きたくて堪らない。でも、それ以上に俺は栞を大事にしたいんだ。栞を傷付けたくなくて、そう思ったら、前みたいなキスも出来なくなった」

「悠馬さん……?」

「実は俺も人の事は言えないんだ。弘司のヤツにそそのかされて、その気になっちまった。すぐに栞を抱かないと、栞に愛想をつかされるぞって。栞は俺に抱かれたがってるとか、バカな事を言ってな」


途端にポッと頬を赤く染めた栞を、悠馬は胸に抱き寄せた。