パパ!?


パパと、なぜか“ターミネーター似のお兄さん”が倉庫に飛び込んで来ていた。


そして“ターミネーター似のお兄さん”はサブという人達3人と格闘を始め、パパは真っ直ぐ私に駆け寄って来た。


「栞、無事なのか!?」

「私は大丈夫よ。でも、悠馬さんが……」

「松本君が……?」


パパは屈んで悠馬さんの様子を見てくれた。


「うーん、これは酷いな……」

「悠馬さんは死んじゃったの? パパ、悠馬さんを助けてあげて? お願い!」


後でパパから聞いたのだけど、“ターミネーター似のお兄さん”はパパが私のために雇ったボディーガードで、彼から連絡を受けたパパは、私の携帯の位置をGPSというもので調べ、ここに駆け付けてくれたらしい。

パパが私に、携帯を必ず持つようにと言っていたのは、そのためだったらしい。


悠馬さんは、まだ息はあったものの瀕死の重体で、救急車で運ばれて行ったけど、病院までもたないかもしれないと言われてしまった……