「兄貴……すぐやらないとダメすかねえ?」

「はあ? なんで?」

「こう寒くっちゃ、そんな気になれないっすよ……」

「それもそうだよな。もうちっと暖まってからにしよう。倉庫にしたのは失敗だったな? しかもエアコンも付いてねえなんてよ」


男の人達は、私にはよくわからない会話をしながらストーブを囲むようにして腰を下ろした。


「おい、あんたも突っ立ってないで座ったらどうだ?」

「あ、はい……」


とお返事したものの、椅子はなさそうだし、どこに座ればいいのだろう。


そう思っていたら、男の人が床に段ボールを敷いてくれて、


「ほら、ここに座れば?」


と言ってくれた。


「ありがとうございます」


と言い、私はその上にペタっと座った。いわゆる“お姉さん座り”という座り方だと思う。


「その内暖かくなるからよ」

「あ、はい」


この人達って、案外親切な人達なのではないかしら……