令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~

栞と寄り添うようにベンチに座り、今日の事とかを話している内に日が傾いて来た。

もうそろそろバイトに行く時間だが、まだこうしていたいなと俺は思い、軽い口調で、


「なあ。二人で仕事サボっちゃうか?」


と言ってみた。もし栞も同意したら、本当にそうしてもいいと俺は思った。というか、本気でそうしたかった。しかし……


「そんなのダメよ。店長さんに怒られちゃう」


と栞に言われてしまった。栞はまじめだし、当たり前の反応ではあるのだが。

俺は諦めて、「だよな……」と言ったら、


「またデートしましょう? なんなら、明日でも……」


と、栞は言った。

栞は当然知る由もないが、俺達にはもう、“また”はないんだ。もちろん明日も……