令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~

「とにかく入ろうよ?」と言って栞の背中を押した時、どこからともなくBG野郎が、こっちに向かってすごい勢いでダッシュして来た。

やっぱり来たか……。遅えけど。


BG野郎は俺達の前に立ち塞がると、栞に向かって首を振り、次に俺を睨み付けてきた。

間近で見ると本当にデカい奴だ。あの足の速さからすると、元ラグビー選手ってところかな。もしこんな奴とやり合ったら、俺なんかじゃひとたまりもないだろうな。


もちろん俺にはそんなつもりはなく、健気にも俺を止めようとする栞の肩を持ち、「やっぱり止めとこ?」と言って回れ右をした。


「映画を観たくなったなあ」


あいつを見てたら映画の『ターミネーター』を思い出し、無性にSF映画を観たくなってしまった。