令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~

ああ、なんか、すごい。気が遠くなりそう……

今日のキスは、今までで一番激しくて、甘い。トロけて消えてしまいそうなほど。


あら? 雨が降って来た?


私の頬に、ポタリと水滴が落ちて来た。あ、またひとつ。
でも、雨の雫にしては温かいのは、なぜ?


もしかして……涙?


二人の唇が離れ、悠馬さんのお顔を見ようとしたのだけど、すぐに悠馬さんに抱き締められてしまった。ギューッと力強く。


あ、悠馬さんの背中が、震えてる……
彼の背中に回した手が、それを私に伝えていた。


悠馬さんが、泣いている?
でも、どうして?


「悠馬さん……?」

「栞……好きだよ」


え?

一瞬、何を言われたのか分からなかった。あまりにも突然だったから。