令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~

その後、何事もなく数日が過ぎた。本当に何もなくて、退屈な日々だった。

昼間は悠馬さんからデートのお誘いがあるかもと期待したのだけど、それはなく、私からお誘いしたかったけど、きっと悠馬さんは用事があるんだろうと思って我慢をした。


夜はお店で悠馬さんに会えるけど、その後は小林さんがお迎えに来てくれてそこでさようならをしなければいけない。


小林さんには、“今日限りにしますから”なんて言っちゃったので、その事を小林さんにお詫びしたら、『いいえ、いいんですよ。実は社長からたくさんお礼を頂戴して、ちょっとした臨時収入になってむしろ有り難いです』と言われた。



今日から大学の講義が始まり、久しぶりに絵理と会った。


「はい、どうぞ?」


私はハワイで買ったお土産を絵理に渡した。杏里さんのと同じ、ハワイアン・キルトの可愛い手提げバッグ。


「わあ、ありがとう。ハワイはどうだったの?」

「うん、それがね……」


私はハワイと言うよりも、冬休みに入ってからの一連の出来事を掻い摘んで絵理に話した。誰かに愚痴を聞いてほしかったから。


「えーっ!? そんな事があったの?」


私の話が終わると、絵理は目を丸くして驚いていた。