令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~

「だったら、松本君と話し合ってから決めればいいでしょ? 栞のお付き合いする相手として、彼を認めるかどうかを」


私も同意の意味でうんうんと頷いたのだけど……


「それはダメだ。もしその前に栞に何かあったらどうするつもりだ?」

「そんなの亮の考え過ぎよ。栞はもう子どもじゃないんだから……」

「いいや、まだ子どもだ」

「子どもじゃないもん……」


思わず私がそう言ったら、パパは私をジーッと見つめた。優しくて、でも哀しそうな目で。


「それはともかくとして、栞はか弱い女の子だ。男の強い力の前では無力なんだよ? もし栞がそんな事になったらと思うと、俺は……」


パパは静かな声でそう言うと、目には薄っすらと涙を浮べていた。


「パパ……?」