令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~

パパはシュンとしたけど、それに構わずママは話を始めた。


「年末、家に松本君をお招きした時、亮とお祖父様の様子が変だったわよね?」

「うん、変だった。空気も重たかったし……」

「私は初め、松本君の事が気に入らないのかなと思ったの。でも、そんな単純な事とは違うような気がした。松本君の様子も、ちょっと腑に落ちない感じがしたし……。栞から見て、どうだったの?」

「え? あ、そう言えば変だったかも。いつもより剣があると言うか……。元々あまり愛想がよい方ではないけど」

「やっぱりそうなのね? ねえ亮、松本君の事を前から知ってたんじゃないの?」

「い、いや、知らないよ。あの時が初対面さ」

「そうなんだ……。で、その後の亮の行動が怪しいのよね……」

「“怪しい”って、おまえなあ……」

「だって、そうでしょ? ハワイに行ってる間、携帯で誰かとコソコソ話したり、こっちに帰ってからは、毎日私と栞を連れ回したりして……」