令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~

年を越し、三元日も過ぎた今日は、久しぶりに栞に会える日だ。いや、そうとは限らないか……


今日から栞はバイトを再開するはずだ。本人もメールでそれを言い、今夜が楽しみだと言っていた。しかし、吉田泰造に妨害される可能性はないだろうか。


バイトは、今のところ俺と栞を結ぶ唯一の接点であり、それを妨害されたら正直俺はお手上げだ。

吉田泰造が、バイトで俺と栞が一緒に働いている事を知ってるかどうか知らないが、探偵を雇えば簡単に知られるだろう。


吉田商事で俺が吉田泰造に啖呵を切ってから、その後は何事も起きていないが、むしろそれが不気味だ。あのじいさんが、何もしないでただ手をこまねいているとは考えにくい。


バイト先の店に行き、裏のロッカールームで着替えて外に出ると、そこに制服姿の杏里さんがいた。