令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~

「利用だと……?」

「ああ、そうさ。あんたへの復讐に、“この女を使おう”と思ったのさ」

「卑怯者め……」


う……

吉田泰造のその一言は、俺の胸にグサリと突き刺さった。鋭利なナイフのように。

実は、俺も心の奥深くではそれを思っていた。何の罪もない、か弱い栞を騙し、痛手を負わせるなんて、たとえどんな目的があるにせよ、卑怯者のする事じゃないか、と。


しかし俺はある事を思いつき、吉田泰造への“脅し”を続ける事にした。


「本当は直接あんたを痛めつけたいが、あんたじゃ近付く事さえ難しいと思ったから、代わりに孫娘を痛めつける事にした。と言っても俺は暴力は嫌いなんでね、それなりのやり方で痛めつけようと思ってる」

「どういう事だ?」

「はあ? あんただって男なんだから、俺の言いたい事は解るだろ?」

「…………」

「解んねえか? じゃあ言ってやるよ。俺はまず、栞を心身共に俺にメロメロにさせる。既に心はもらったから、後は体だけだ。そして妊娠させて捨てる。ボロ布みたいに」

「き、キサマという奴は……」