令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~

次の日は、どこかの会社の社長さんが見えるから家にいなさいとパパから言われ、やはり私は出掛ける事が出来なかった。

その社長さんはお孫さんを連れて見えるから、私が遊んであげないといけない、とかなんとか……。かなり強引なこじつけに思えたけど、私はあまり気にしない事にした。だって、夜になれば悠馬さんに会えるから。


ようやく夕方になり、私はハワイのお土産を手提げ袋に入れると、飛び出すようにして家を出た。これからお仕事だというのに、スキップしたいような気分だった。それはもちろん、久しぶりに悠馬さんに会えるからだ。



「こんばんは!」


お店の裏口から入り、私は店長さんに元気よくご挨拶した。


「ああ、栞ちゃんは今日からだっけ?」

「はい。長らくお休みしてすみませんでした」

「どういたしまして。ハワイは良かったかい?」

「はい。えっと……」


私は手提げ袋からお土産の包みを2つ取り出すと、


「これはみなさんで……。それと、これは店長さんへ……」


と言って店長さんへ手渡した。みんな用はマカチョコで、店長さんにはアロハシャツだ。


「え? いいのかい?」

「はい、もちろんです」

「そうかい? 悪いねえ……」


店長さんは、私からお土産を受け取ってニコッとしてくれたのだけど、そのお顔にある異変がある事に私は気付いた。