「君達は合コンで知り合ったそうだが、松本君はよく行くのかな? その、合コンとかには……」
メイドがお茶を配り終えるやいなや、父親がそう切り出してきた。よほどそれ、つまり俺と栞が合コンで知り合った事が気になるらしい。というか、俺がそういうのが好きなチャラい奴かどうかを警戒しているに違いない。
「あなたったら、ぶしつけにそんな事を……」
すかさず母親がたしなめるように言うと、父親は「別にいいじゃないか……」と口ごもった。なるほど、この夫婦はかかあ天下だな。あ、そうか、姉さん女房か……。それもかなりの。
父親は一見すると30代後半って感じだが、栞の歳から逆算してそんなはずはないが、それでもおそらく40そこそこだろう。一方の母親は普通に50前後、つまり俺のおふくろと同世代に見える。
もっとも、この母親にはおふくろにあるような疲れた感じはまったくない。何の苦労もなく、能天気に暮らしてるからだろうが、そう思ったらムカついてきた。
メイドがお茶を配り終えるやいなや、父親がそう切り出してきた。よほどそれ、つまり俺と栞が合コンで知り合った事が気になるらしい。というか、俺がそういうのが好きなチャラい奴かどうかを警戒しているに違いない。
「あなたったら、ぶしつけにそんな事を……」
すかさず母親がたしなめるように言うと、父親は「別にいいじゃないか……」と口ごもった。なるほど、この夫婦はかかあ天下だな。あ、そうか、姉さん女房か……。それもかなりの。
父親は一見すると30代後半って感じだが、栞の歳から逆算してそんなはずはないが、それでもおそらく40そこそこだろう。一方の母親は普通に50前後、つまり俺のおふくろと同世代に見える。
もっとも、この母親にはおふくろにあるような疲れた感じはまったくない。何の苦労もなく、能天気に暮らしてるからだろうが、そう思ったらムカついてきた。



