おやじさんの墓の前で誓ったものの、復讐の計画は順調に進んでいるとは言い難かった。


俺は栞を心身共に俺に溺れさせ、最後は妊娠させて捨てようと思う。妊娠というのは杏里さんの提案だが、女にダメージを負わせるには恰好の手段だと思って取り入れる事にした。栞には可哀相だが、仕方あるまい。

そして肝心なのは、孫娘の堕落が、自分が過去に犯した行いの報いであると、吉田泰造に知らしめる事だ。


栞の心は既に貰ったと思う。こうして別れ際に家の前でキスしても従順だし、むしろ積極的ですらある。最近は胸元から手を差し込んだり、尻を触っても恥じらいはするものの拒絶はしない。

このまま一気に栞の体も貰いたいが、これがうまく行かない。時間さえあればと思うのだが、それがなかなかだ。


明日から互いに冬休みになり、十分な時間が出来ると思ったのだが、栞は明後日から家族でハワイへ行き、そっちで年を越すらしい。優雅なもんだ。
そして明日はその準備で俺とは会えないという。


だが、ひとつだけ進展がある。それは、憎き吉田泰造と対面する機会を得た事だ。しかも明日。