お祖父様が頷くと、俊樹さんは話を始めた。いったいどんな事を言うのだろう……
「僕も栞ちゃんの事は信じています。ただ、相手のある事ですし、つい羽目を外してしまう、という事がないとは言えないと思うんですね。そこでそうならないよう、栞ちゃんには僕という婚約者がいる事を認識してもらい、その男友達にも告げてもらいたいわけです。誤解してほしくないのですが、僕は栞ちゃんを束縛するつもりはないんです。男友達についてもとやかく言うつもりはありません。羽目を外さなければですが」
「わ、私はあなたと婚約した覚えはありません!」
私は思わず俊樹さんに向かって怒鳴ってしまった。だって、まるで俊樹さんと私の婚約が既成事実みたいな言い方をされたから……
「おっと、そうだね? ごめんよ。お祖父様に承諾をいただいたんで、てっきり決まったように錯覚してしまったよ」
「えっ?」
お祖父様が承諾……!?
私もパパもママも、思わずお祖父様に顔を向けた。
「僕も栞ちゃんの事は信じています。ただ、相手のある事ですし、つい羽目を外してしまう、という事がないとは言えないと思うんですね。そこでそうならないよう、栞ちゃんには僕という婚約者がいる事を認識してもらい、その男友達にも告げてもらいたいわけです。誤解してほしくないのですが、僕は栞ちゃんを束縛するつもりはないんです。男友達についてもとやかく言うつもりはありません。羽目を外さなければですが」
「わ、私はあなたと婚約した覚えはありません!」
私は思わず俊樹さんに向かって怒鳴ってしまった。だって、まるで俊樹さんと私の婚約が既成事実みたいな言い方をされたから……
「おっと、そうだね? ごめんよ。お祖父様に承諾をいただいたんで、てっきり決まったように錯覚してしまったよ」
「えっ?」
お祖父様が承諾……!?
私もパパもママも、思わずお祖父様に顔を向けた。



