令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~

「あの、お仕事は大丈夫なんですか?」

「ああ、大丈夫。お客さんははけたし、店長の許可をもらったから」


確かに、ちょうど二人連れのお客さんが帰って行き、今は私以外のお客さんはいない。カウンターの向こうからこちらを見る店長さんにお辞儀をしたら、店長さんも私に会釈を返してくれた。

店長さんって、見かけはちょっと怖そうだけど、実際はいい人みたいで私はホッとした。そして、その事で私は決心を固めた。


「あの……」


やっぱり緊張するなあ。悠馬さんは何て言うだろう……


「私……働こうと思うんです」

「働くって、バイトか?」

「はい」

「なんで?」

「それはその……社会勉強のために……」

「ふーん、いいんじゃねえか?」

「ほんとですか!? よかった……。悠馬さんに反対されたらどうしようと思ってました」


呆気なく第一関門は突破した。でも、問題はこれからなのよね……