令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~

「お勧め? うちの店長は意外と腕がいいからどれも結構美味いよ。強いてお勧めと言えば、うーん、ビーフストロガノフかな」

「あ、それでお願いします」

「はいよ。ライスかパンは?」

「パンを少しだけ……」

「ん。スープは日替りのでいいかな? 今日はオニオンスープだけど」

「あ、はい」

「かしこまりました」


悠馬さんは最後だけ店員さんらしい言い方をし、ニッと笑ってテーブルから去って言った。

悠馬さんは、最初は私の来訪が迷惑そうだったけど、今はそうでもないみたいで、私はホッとした。


私がお料理を待つ間に、お客さんがチラホラお店に入って来た。きっとこれからが混む時間帯なのだと思う。

そしてその都度テキパキと接客する悠馬さんの姿が、私にはとても新鮮だった。悠馬さんの別な一面が見られたと思う。